Google Apps Script(GAS)を使った自動化の現場で、最近とくに目立つのが “Exception: Service invoked too many times” というエラーです。
これは単なるバグではなく、Google が定める クォータ制限 に触れたときに発生するもの。2024〜2025 にかけての仕様変更や、ユーザー側が GAS をより多用途で使うようになったことで、このエラーが多発しやすくなっています。
今回の記事では、実際に遭遇した環境(メール自動送信・スプレッドシート更新・外部API呼び出しをGASで日次運用)を踏まえ、急増の背景と対処の要点をまとめます。
なぜこのエラーが増えているのか
GAS では、サービスごとに 1 日あたり・短時間あたりの利用回数が厳密に決められています。
特に以下の操作が多い環境ほど、制限に引っかかりやすくなります:
- メール送信(MailApp / GmailApp)
- スプレッドシート更新(SpreadsheetApp)
- 外部APIコール(UrlFetchApp)
2024〜2025 は、Google の内部ルールの見直しが行われ、短時間あたりの制限(per-minute quota)が体感で厳しくなった と多くの開発現場で指摘されています。
結果として、従来は動いていたスクリプトでも、
“Service invoked too many times for one day (or in a short time)”
というエラーで止まるケースが増えています。
具体的にどう対処すべきか(実務向け)
① バッチ処理(まとめて処理)にする
API 呼び出しやスプレッドシート更新を「1件ずつ」行うと、制限を一気に消費します。
できる限り 配列まとめ書き・一括更新 に変えるだけで負荷は大幅に減ります。
② ループ処理に sleep を入れて “連続呼び出し” を避ける
短時間制限に最も引っかかるのが「高速ループ」。Utilities.sleep(200) などを挟むことで、制限突破を大幅に回避できます。
③ トリガーの時間帯と実行数を見直す
1日数回走る重い処理は、夜間に分散させる/1回の処理量を減らす、という調整が効果的。
④ キャッシュ活用・重複処理の削減
SpreadsheetApp と UrlFetchApp はとくに重いので、必要な情報は CacheService や PropertiesService に保存して、毎回 API を叩かない仕組みに。
⑤ 構造的に限界なら GAS 単体から卒業
大量メール送信、大量APIアクセスなど、根本的に「呼び出し数が多すぎる」ケースは GAS では限界があります。
その場合:
- Cloud Functions(外部キュー管理)
- 外部サーバーでの非同期処理
などへの移行も検討すべきです。
今後このエラーを最小化するポイント
- “短時間に連続で呼び出さない” 設計にする
- “まとめて処理する” 構造に変える
- “日次/短時間クォータ” を常に意識する
この3点が安定運用のカギになります。
参考:
- Google Apps Script — サービスクォータ
https://developers.google.com/apps-script/guides/services/quotas - Google Apps Script — トラブルシューティング
https://developers.google.com/apps-script/guides/support/troubleshooting - Stack Overflow — “Service invoked too many times” の事例
https://stackoverflow.com/questions/78919444/exception-service-invoked-too-many-times-for-one-day-premium-gmail - Stack Overflow — 短時間クォータ超過の解説
https://stackoverflow.com/questions/67076199/why-do-i-keep-getting-exception-service-invoked-too-many-times-in-a-short-time - vol.制限に関する実践的まとめ
https://zenn.dev/gas/articles/7b8bf039ff0186 - WebApps — 連続呼び出しエラーの議論
https://webapps.stackexchange.com/questions/78222/custom-script-invoked-too-many-times-error