1. このエラーメッセージは何か
GitHub Copilot を VS Code や Copilot Chat、Agent Mode で使っていると、ときどき次のような表示が出ることがある:
Copilot has been working on this problem for a while
これは「Copilot が入力されたタスクを処理中だが、時間がかかっている」ことを示すメッセージ。
一定時間経っても返答が来ず、停止したように見える場合も多い。
公式の単語としては単なる“処理中ステータス”だが、実際は ハング/内部エラー/コンテキスト負荷 が原因のことも多い。
参考情報:
- https://github.com/microsoft/vscode-copilot-release/issues/7150
- https://en.wikipedia.org/wiki/GitHub_Copilot
- https://arxiv.org/abs/2303.17125
- https://arxiv.org/abs/2406.17910
- https://www.reddit.com/r/GithubCopilot/comments/1khpm8m/continue_to_iterate_prompt_in_vscode/
2. なぜこのメッセージが出るのか
調査の結果、主な原因は次のとおり:
● タスクが重すぎる/文脈が巨大
Copilot は長大な関数・複数ファイル・高度な抽象化が必要な回答に弱い。
コンテキストが複雑すぎると、処理が止まったようになる。
● Agent Mode の挙動が不安定
GitHub は Copilot に“タスク実行型 AI”を追加しているが、
Pull Request 作成や複数ステップ推論が絡むと処理失敗しやすい。
● ネットワークの断続的な停止
とくに VS Code → GitHub API の通信が詰まるとこの状態になりやすい。
● Copilot の内部エラー・過負荷
公式 Issue でも “再現性あり” と多数報告。
応答停止 → このメッセージ → そのまま返ってこないという例もある。
3. 実際に何が起きるパターンが多いか
多くのユーザーが報告しているのは:
- しばらく「… working on this problem …」が出続ける
- 返答が返ってこない
- 数分後に別のエラーへ遷移
- VS Code 再起動で直る
- そもそも間違ったコードに向かって“頑張って”いるだけ
つまり “AI が深く考えている”のではなく “処理が詰まっている” 場合が多い。
4. 対処法
調べるかぎり最も効果があったのは以下。
● VS Code を再起動する(最強・最速)
ほぼ確実に一時的エラーが解消される。
● タスクをもっと小さく分ける
「このファイル全部直して」→ ❌
「この関数名だけ変更して」→ ⭕
AI に“仕事の単位”を適切に渡すのが重要。
● エディタのコンテキストを軽くする
ファイルを閉じる・差分を減らすと安定する。
● ネットワーク確認
GitHub API と継続的通信するので不安定だと止まりやすい。
● Agent Mode を切る
Agent が余計な推論に入って止まるケースが頻発しているため。
5. Copilot の本質的な限界
文献調査では、Copilot の限界ははっきり指摘されている:
● 単純作業の高速化には強い
ループの雛形やテストコード作成などは非常に効率化される。
● プロジェクト全体設計・複雑ロジックには弱い
複数ファイル依存、ビジネスロジック、状態管理は頻繁に誤る。
● “ハルシネーション” が避けられない
論理的には正しいが、プロジェクトには合わないコードを平気で生成する。
(このあたりは下記論文でも指摘)
https://arxiv.org/abs/2406.17910
● 人間のレビュー前提
セキュリティ・バグ・ライセンス問題など、最終的評価は人が必要。
6. まとめ
- 「Copilot has been working on this problem for a while」は単なる“処理中”ではなく、内部エラー・タスク過負荷のサインであることが多い。
- とくに Agent Mode では発生頻度が高い。
- もっとも確実な対処は エディタ再起動+タスク分割。