Google Apps Script(GAS)を使っていると、
The script does not have permission to perform that action
というエラーが突然表示されることがあります。
このエラーは、 スクリプトの権限不足によって処理がブロックされている状態を意味します。
一見すると分かりにくいですが、 発生パターンはほぼ決まっています。
この記事では、
- このエラーが出る具体的なコード例
- なぜ権限エラーになるのか
- 実務での正しい切り分け手順
を整理して解説します。
このエラーが出る典型的なコード例
The script does not have permission to perform that action は、
特定の Google サービスにアクセスした瞬間に発生します。
以下は、実務で特に遭遇率が高い例です。
Drive を操作したとき(最頻出)
function testDrive() {
const files = DriveApp.getFiles();
while (files.hasNext()) {
Logger.log(files.next().getName());
}
}
エラーが出る状況
- 初回実行
- トリガー実行
- 他人が作成したスクリプトをコピーした直後
原因
- Google Drive へのアクセス権限が未承認
DriveApp を使うコードは、
必ず一度は手動実行して権限承認を通す必要があります。
Gmail / Calendar を操作したとき
function readMail() {
const threads = GmailApp.search('is:unread');
Logger.log(threads.length);
}
function createEvent() {
CalendarApp.getDefaultCalendar()
.createEvent('test', new Date(), new Date());
}
ポイント
- Gmail / Calendar は権限要求が強い
- トリガー実行時にエラーになりやすい
一度でも承認が抜けていると、 このエラーで止まります。
外部 API(UrlFetch)を使ったとき
function fetchApi() {
const res = UrlFetchApp.fetch('https://api.example.com');
Logger.log(res.getContentText());
}
原因
- 外部アクセス権限が未承認
- Webアプリ・トリガー実行
エディタから一度も実行していない状態だと、 ほぼ確実にこのエラーが出ます。
他人の Drive ファイルを操作しようとした場合
function openOtherFile() {
const ss = SpreadsheetApp.openById('他人のスプレッドシートID');
Logger.log(ss.getName());
}
原因
- 編集権限がない
- 共有ドライブの権限不足
これは仕様どおりの挙動で、 コード側で回避する方法はありません。
トリガー実行で突然出るケース
function triggerFunc() {
DriveApp.createFile('test.txt', 'hello');
}
よくある原因
- トリガー作成者の権限削除
- スクリプトのオーナー変更
- コピー後に古いトリガーが残っている
この場合は、 トリガーを削除して作り直すことで解決します。
Webアプリ(doGet / doPost)で出る例
function doGet() {
const files = DriveApp.getFiles();
return ContentService.createTextOutput('ok');
}
原因
- 実行ユーザーが「アクセスしているユーザー」
- 匿名アクセスに Drive 権限がない
Webアプリでは、 実行ユーザー設定のミスが非常に多いです。
Advanced Service(Drive API 等)を使った場合
function listFiles() {
const files = Drive.Files.list();
Logger.log(files);
}
原因
- Advanced Service が未有効
- OAuth スコープ不足
サービス有効化と再承認が必須です。
このエラーが出る原因の共通点
どのケースも共通しているのは、
スクリプトが、自分の権限を超えた操作を実行しようとしている
という点です。
コードの書き方が間違っていることは、ほぼありません。
実務での切り分け手順
エラーが出たら、次の順で確認します。
- どの行でエラーが出ているか
- その行で使っているサービスは何か
- そのサービスは権限が必要か
- 誰の権限で実行されているか
この4点を整理すれば、 原因は必ず特定できます。
まとめ
The script does not have permission to perform that action は、
Google Apps Script で非常によく出る権限エラーです。
多くの場合、
- 手動実行による再承認
- トリガーの作り直し
- 実行ユーザー設定の見直し
これだけで解決します。
GAS のエラーに慣れてくると、 「あ、権限だな」で即判断できるようになります。