ThinkPad T14 を使用している際、USB-C ディスプレイを接続した状態でバッテリー残量がほぼゼロになると、「ティリリリーリリッ」といった警告音が鳴り、画面が映らず起動しないという現象が起きることがあります。本記事では、この現象の原因と対処法を整理します。

結論
この症状は 故障ではありません(その可能性が高いです)。USB-C の仕様と ThinkPad の電源保護機構、そして低バッテリー状態が重なったことで発生する「仕様上のトラブル」です。充電器に挿し直し、強制再起動を行うことで多くの場合は復旧します。
何が起きているのか
USB-C は映像・データ・給電(USB Power Delivery)を同一ケーブルで扱います。給電非対応のディスプレイであっても、接続時には 給電に関する交渉(PDネゴシエーション) が行われます。
バッテリー残量が極端に少ない状態で USB-C ディスプレイを接続すると、ThinkPad T14 側が一瞬「外部電源がある可能性」を検知します。しかし実際には起動に必要な電力が供給されず、電源保護のため 警告チャイムを鳴らして起動を停止します。これが、画面が出ず音だけ鳴る原因です。
実際の挙動
- バッテリー残量がほぼ 0%
- USB-C ディスプレイを接続(給電なし)
- 起動時または復帰時に警告音
- Lenovo ロゴが出ない、画面が真っ黒
- 充電器に挿し直すと正常起動
この流れは ThinkPad T14 で比較的よく見られます。
対処法
- 電源ボタンを 10 秒以上長押しして強制終了
- 純正または 65W 以上の USB-C 充電器を接続
- 10〜20 分ほど放置して充電
- その後、電源ボタンを 1 回押して起動
必要に応じて、底面の Emergency Reset Hole をクリップで 10 秒押すと、電源管理がリセットされます。
再発防止のポイント
- バッテリー残量が 10〜20% 未満のときは、USB-C ディスプレイ単体で接続しない
- ディスプレイ接続時は、充電器も同時に挿す(2 本接続)
- 長時間の外部ディスプレイ利用時は、65W 以上給電対応のモニターを使う
まとめ
今回の症状は、USB-C の仕様と ThinkPad の保護設計が原因で起きるものです。ハードウェア故障やデータ破損ではありません。仕組みを理解しておけば、同じ状況でも落ち着いて対処できます。