Pythonでデータ可視化ライブラリの plotly を使おうとしたとき、以下のエラーが出て処理が止まってしまうことがあります。
ModuleNotFoundError: No module named 'plotly'
「えっ、さっき pip install plotly したのに!?」 「Requirement already satisfied って言われるのに動かない!」
そんな状況に陥っているあなたへ。 このエラーは、単にインストールを忘れている場合もありますが、「インストールした場所」と「実行している場所」がズレている ケースが非常に多いです。
この記事では、ZIDOOKA!流にこのエラーの 本当の原因 と 環境別の確実な直し方 を解説します。
結論:なぜエラーが出るのか
結論から言います。このエラーが出る原因の9割はこれです。
「pipでインストールしたPython」と「コードを実行しているPython」が別モノだから。
PCの中にPythonが複数入っていて、
- AのPythonに pip install した
- BのPythonで import plotly した
という「すれ違い」が起きているのです。 特に VS Code、Anaconda、Jupyter Notebook を使っている人はこの罠にハマりやすいです。
1. 基本:まずはインストール確認
まだ一度もインストールしていない場合は、シンプルにインストールすれば直ります。
ターミナル(コマンドプロンプト)で実行
pip install plotly
MacやLinuxでPython3系を明示する場合:
pip3 install plotly
インストール後に以下を実行してエラーが出なければOKです。
import plotly
print("plotly is installed")
これで直らない場合、ここからが本番です。
2. 「pip install 済み」なのにエラーが出る場合
「Requirement already satisfied(もう入ってるよ)」と言われるのに、実行すると ModuleNotFoundError になる。 これは 環境の不一致 です。
確認方法:Pythonとpipの向き先を調べる
ターミナルで以下のコマンドを打ち比べてみてください。
Mac / Linux:
which python
which pip
Windows:
where python
where pip
もし、この2つのパス(場所)が全然違うフォルダを指していたら、それが原因です。 「pipはAnacondaのPythonに入れているのに、実行は標準のPythonを使っている」といった状態です。
対処法
実行したいPythonのフルパスを指定してインストールするのが確実です。
# 例:pythonコマンドが指しているPythonにインストールする
python -m pip install plotly
python -m pip と打つことで、「今 python コマンドで動くそのPython」に対してpipを実行できます。
3. VS Code でエラーが出る場合
VS Codeでは、画面右下(またはコマンドパレット)で 「使用するPythonインタープリタ」 を選べます。
- Ctrl + Shift + P (Macは Cmd + Shift + P) を押す。
- Python: Select Interpreter を入力して選択。
- 一覧から、plotlyをインストールしたはずのPython環境 を選ぶ。
よくあるのが、「グローバル環境には入れたけど、VS Codeが勝手に作った仮想環境(venv)を見ている」というパターンです。
4. Jupyter Notebook でエラーが出る場合
Jupyter Notebook (または JupyterLab) は、ターミナルとは独立したカーネルで動いていることが多いです。 「ターミナルで pip install したのに Notebook で動かない」のはこれが原因です。
対処法:Notebookセル内でインストールする
一番確実なのは、Notebookのセルの中に 以下を書いて実行することです。
import sys
!{sys.executable} -m pip install plotly
単に !pip install plotly と書くと、Notebookが使っているカーネルとは別のpipが動いてしまうことがあります。 {sys.executable} を使うことで、「今このNotebookを動かしているPython」 に対してインストールを強制できます。
5. 仮想環境 (venv) の有効化忘れ
プロジェクトごとに venv を作っている場合、有効化(Activate)を忘れるとグローバル環境を見に行ってしまいます。
Windows:
.\venv\Scripts\activate
pip install plotly
Mac / Linux:
source venv/bin/activate
pip install plotly
ターミナルの先頭に (venv) と表示されている状態でインストールしてください。
まとめ
ModuleNotFoundError: No module named 'plotly' が出たら、焦らず以下を確認してください。
- まずは pip install plotly
- 直らなければ python -m pip install plotly
- VS Codeならインタープリタを確認
- Jupyterなら !{sys.executable} -m pip …
「入れたはずなのに無い」ときは、「どこに入れたか」 を疑うのが解決への近道です。