各社が「CVE-2025-55182」関連の警告メールを出してますね。
CVE-2025-55182(通称:React2Shell) は、React の Server Components(RSC)で使用される Flight プロトコルが意図せず実行可能な形で処理され、攻撃者がリクエスト一つでサーバー側コードを実行できてしまうという重大な問題です。
■ 何が問題なのか
今回の脆弱性は 認証不要(pre-auth) で悪用可能、そして CVSS 10.0 という最大深刻度 がついています。
RSC を採用している環境では、Server Functions を使っていなくても攻撃対象になり得るため、Next.js を使った一般的なアプリケーションも例外ではありません。
攻撃成功率が非常に高いとする報告もあり、外部からの HTTP リクエストを受け付ける公開アプリケーションの場合、即座に対応しないと危険です。
■ 対象となるバージョンと環境
影響を受けるのは、以下のいずれかに該当する場合です。
- React 19 系(特に 19.0.0〜19.2.0)を使用
react-server-dom-webpack/react-server-dom-parcelなど RSC 関連パッケージが依存に含まれる- Next.js、React Router、Vite RSC、Parcel RSC など RSC サポート環境
- クラウド上やインターネット公開環境で稼働しているアプリ
私が確認した案件では Next.js のデフォルト構成でも RSC が有効化されていたため、「使っていないつもりでも対象になる」点は強調したいところです。
■ 今すぐ行うべき対応
最も確実な対策は パッチ適用済みの React/Next.js にアップデートすること です。
▼ React
- 19.0.1
- 19.1.2
- 19.2.1
など、修正が含まれるバージョンへ更新します。
▼ Next.js
- セキュリティパッチ適用版へ更新(例:15 系の修正版など)
▼ 応急処置
すぐにアップデートできない場合は以下を併用します。
- WAF(Web Application Firewall)で RSC への不正リクエストをブロック
- CDN レベルでのレイヤー7フィルター
- サーバーアクセスログの監視強化
ただし、抜本的な対策になるのは アップデートのみ です。
■ なぜ急ぐ必要があるのか
脆弱性公開後すぐに PoC が出回り、複数の脅威グループが悪用を開始したとの報告が出ています。
また、クラウド環境の 30〜40%が影響を受ける構成だったという調査結果もあり、意図せず公開状態になっているサービスは特に危険です。
■ まとめ
今回の CVE-2025-55182 は、React/Next.js を扱う開発者にとって 見過ごしてはいけないレベルのインシデント です。
特に Next.js の標準テンプレートを使って構築している場合、RSC が裏で有効化されているケースが多いため、必ずプロジェクトの依存関係とバージョンを確認し、早急にアップデートを適用することを推奨します。
【参考URL】
- Critical RSC Bugs in React and Next.js Allow Unauthenticated Remote Code Execution
https://thehackernews.com/2025/12/critical-rsc-bugs-in-react-and-nextjs.html - Critical React & Next.js RCE Vulnerability (CVE-2025-55182): What You Need to Fix Now
https://www.aikido.dev/blog/react-nextjs-cve-2025-55182-rce - China-nexus cyber threat groups rapidly exploit React2Shell vulnerability (CVE-2025-55182)
https://aws.amazon.com/blogs/security/china-nexus-cyber-threat-groups-rapidly-exploit-react2shell-vulnerability-cve-2025-55182/ - CVE-2025-55182 Opportunistic Exploitation Observation Report
https://www.greynoise.io/blog/cve-2025-55182-react2shell-opportunistic-exploitation-in-the-wild-what-the-greynoise-observation-grid-is-seeing-so-far - Critical Vulnerabilities in React Server Components and Next.js
https://unit42.paloaltonetworks.com/cve-2025-55182-react-and-cve-2025-66478-next/ - Max-severity vulnerability in React, Node.js patched (CVE-2025-55182)
https://www.helpnetsecurity.com/2025/12/04/react-node-js-vulnerability-cve-2025-55182/ - Developers scramble as critical React flaw threatens major apps
https://cyberscoop.com/react-server-vulnerability-critical-severity-security-update/ - Everything about Critical Vulnerability in React RSC
https://www.wiz.io/blog/critical-vulnerability-in-react-cve-2025-55182