Kindle ダイレクト・パブリッシング(KDP)で本を出そうとしたところ、思わぬところでつまずきました。
「出版システムで認識されないフォントが含まれているため、出版できない」というエラーが出たのです。原稿ファイル自体には問題がなく、審査で落ちたのは「本の詳細情報(タイトル・著者名・商品説明など)」でした。
この記事では、実際に私が遭遇したKDPのエラー内容と、その原因、そして実際に通った解決方法を整理します。これからKDPで出版する人が、同じところで時間を溶かさないための記録です。
何が起きたのか
KDPから届いたメールには、次のような内容が書かれていました。
エラー内容: ・本の詳細情報に、出版システムで認識されないフォントが含まれている ・そのため、現時点では出版できない ・コピー&ペーストで入力した場合に、この問題が発生することが多い ・5日以内に詳細情報を修正してほしい
ポイントは、「原稿ファイル」ではなく「本の詳細情報」が原因だと明示されている点です。
原因の正体
結論から言うと、原因はほぼ確実に不可視文字や特殊Unicode文字の混入です。
KDPの管理画面では、以下の項目に対してかなり厳密な文字チェックが行われています。
- タイトル
- 著者名
- 商品説明
- 検索キーワード
これらを、WordやGoogleドキュメント、ChatGPT、Notionなどからコピー&ペーストすると、見た目では分からない文字が紛れ込みます。
今回、特に怪しかったのは次の点です。
- 資格試験名(R)のような全角カッコ+登録商標表記
- スマートクォート(見た目は普通の引用符だが別文字)
- 全角コロン、全角スペース
- 文字化けした代替文字()
人間には読めても、KDPのシステム側では「未知のフォント」と判定されることがあります。
実際にやった解決方法
私が実際に行い、問題なく通った手順は次の通りです。
Step 1: 詳細情報を一度すべて削除 KDPの管理画面で、タイトル、著者名、商品説明、検索キーワードをすべて空にします。中途半端に直すのではなく、一度完全に消すのがポイントです。
Step 2: プレーンテキストで書き直す Windowsなら「メモ帳」、Macなら「TextEdit(標準テキスト)」を使い、装飾なしの状態で文章を作り直しました。
- 全角記号を極力使わない
- (R)などの商標表記は削除
- 記号は半角ASCIIのみ
Step 3: KDP管理画面に直接入力 コピー&ペーストではなく、可能な限り手入力、もしくはプレーンテキストから慎重に貼り付けました。
これだけで、再審査は問題なく通りました。
なぜKDPはここまで厳しいのか
KDPは、ストア表示・検索・多言語展開・デバイス互換性を強く意識した仕組みになっています。
そのため、特定環境でしか表示できない文字やフォント依存の記号、制御文字が混じっていると、ストア全体の品質問題につながる可能性があります。結果として、「読めるけど怪しい文字」はすべて弾かれる、という設計になっています。
同じエラーを防ぐためのチェックリスト
今後のために、個人的なチェックリストをまとめておきます。
チェックリスト:
- タイトルや説明文は、最初からプレーンテキストで書く
- (R)(TM)などの商標記号は使わない
- 全角記号を避ける
- ChatGPTの出力は一度メモ帳を通す
- 文字化け()が一文字でもあったら即修正
これだけで、今回のタイプのエラーはほぼ回避できます。
KDPは、原稿内容以前に「メタデータの健全性」で落ちることがあります。特に、技術書・語学書・実用書のように、外部ツールを多用して作る場合は要注意です。 この記事が、同じエラーで困っている人の時間短縮につながれば幸いです。