2026年6月16日頃から、ChatGPT PlusプランのCodexユーザーの間で、レート制限の消費速度が急激に増加する問題が報告されている。同じモデル、同じ設定、同じアカウントで20回以上使えていた1日のプロンプト数が、突然2〜3回にまで落ち込んだ。
この問題を詳細に報告したのが、openai/codex リポジトリの Issue #28879 だ。
PlusプランのGPT-5.5において、トークンあたりのレート制限コストが約10〜20倍に増加。57Kトークンのプロンプトが5時間枠の1%だった状態から、20Kトークンのプロンプトが10〜27%を消費するようになった。原因は未確定だが、OpenAIのステータスページに記録された障害と時期が一致している。
何が起きたのか
報告者の @mihneaptu は、Codexデスクトップアプリ(Windows 11)で gpt-5.5 モデルを使用。設定を一切変えていないにもかかわらず、6月16日を境にレート制限の消費傾向が劇的に変化した。
6月12日(正常時)— 20回以上のプロンプトが可能
57Kトークンのプロンプト+3.6Kの思考トークンで、5時間枠の約1%しか消費していない。
6月18日(異常時)— 2〜3回で上限到達
20Kトークンのプロンプトで思考トークンがほぼゼロにもかかわらず、5時間枠の10〜27%を消費。トークンあたりのコストが10〜20倍に跳ね上がっている。
報告者が確認したこと(否定された要因)
報告者は自身のログを使って、以下の要因をすべて否定している:
- 思考の effort の問題ではない: 異常時の思考トークンは0〜152。正常時は3,645〜5,125だった。問題は思考量の増加ではない
- プロンプトの肥大化ではない: 入力トークンは57K〜80Kから18K〜23Kに減っている。むしろプロンプトは小さくなっている
- 設定変更ではない: model_reasoning_effort は正常時も異常時も high / xhigh のまま
- 週間キャップの問題ではない: Secondaryウィンドウ(7日間)は12%しか使っていない。問題は5時間ウィンドウのPrimary制限だけ
タイミングの一致
OpenAIのステータスページには、6月16日頃から継続中のインシデントが記録されている。この時期と、プロンプト可能数が1日9セッションから4セッションに落ち込んだタイミングが完全に一致する。
Issue #28879 では、PlusプランのGPT-5.5におけるレート制限の予算そのものが減額されたか、トークンあたりの重み付けが変更された可能性を指摘している。現時点ではOpenAIからの公式な回答は出ていない。
問題のインパクト
この問題が検証されれば、以下のような影響が考えられる:
この問題は未解決のインシデントであり、OpenAIからの公式見解はまだない。レート制限に依存する重要なワークフローがある場合は、複数のモデルやプロバイダーに分散しておくことを推奨する。
参考リソース
- Issue #28879: https://github.com/openai/codex/issues/28879
- codex-reset(バンク済みリセットをCLIで使うツール): https://github.com/aaamosh/codex-reset
- OpenAI ステータス: https://status.openai.com
まとめ
Codex GPT-5.5のレート制限問題(Issue #28879)は、Plusプランの根幹に関わる深刻なインシデントだ。トークンあたりのコストが10〜20倍に増加したという報告は、単なるバグではなく料金設計の変更である可能性も含めて、OpenAIの対応が待たれる。
影響を受けているユーザーは、codex-reset でバンク済みリセットを管理するとともに、他のモデル(Kimi K2.7 Code や Claude Opus など)への分散を検討してもいいかもしれない。